ディズニーシーが日本だけに存在する理由とは?

ディズニーシーが日本だけに存在する理由とは?

東京ディズニーシーは、海をテーマにしたパークです。

実は、世界にあるディズニーパークの中でも、海をテーマにしたのは東京ディズニーシーだけです。

この記事では、ディズニーシーが日本だけに存在する理由、背景について解説しています。

ぜひ、最後までご覧になってください。

1. ディズニーシーが日本にだけ存在する理由

東京ディズニーシーの特徴

東京ディズニーシーとは

東京ディズニーシーは、2001年9月4日に開業したディズニーパークで、隣接する東京ディズニーランドとともに、東京ディズニーリゾートを形成しています。

海をテーマにしたディズニーパークであり、7つのテーマポートに分かれ、各テーマポートでは、冒険やロマンティックな物語を体験できるアトラクションとライブエンターテイメントを”ゲスト”(お客様の呼び方)に提供しています。

 

ディズニーパークは世界に6か所(カリフォルニア/米国、フロリダ/米国、千葉/日本、上海/中国、香港、パリ/フランス)あります。

この中に、海をテーマにした “アトラクション” は存在し、たとえば、カリフォルニア・ディズニーランドの 「パイレーツ・オブ・カリビアン」 、フロリダ・ウォルトディズニーワールドの 「タイフーン・ラグーン」 です。

しかし、パーク全体で海をテーマにしているのは、世界でも東京ディズニーシーだけです。

東京ディズニーシーが開園までの経緯

1988年に5周年を迎えた東京ディズニーランドの大成功を受けて、「第2パーク構想」がスタートしました。

当初、オリエンタルランド社(現在の東京ディズニーシー、東京ディズニーランドの運営会社)は、映画をテーマにしたパークを検討していましたが、海をテーマにしたパークの方が適していると判断して、方針を変更します。

その後、1996年4月にオリエンタルランド社とディズニー社は、「東京ディズニーシーの開発」に関する契約を締結しました。

1997年11月、基本設計作業と「東京ディズニーシー事業計画(案)」が完成します。

1998年10月、本体着工工事が開始しました。

2001年9月、 東京ディズニーシーが開園。

東京ディズニーランドの開園から18年後、第2パーク構想のスタートから実に13年後にようやく、東京ディズニーシーが開園したのです。

海をテーマにした「ディズニーシー」が日本にだけある理由

海をテーマにした「東京ディズニーシー」は、日本だけにあるディズニーパークです。

この「日本だけにある」理由は、次の3つが考えられます。

・地理的・文化的背景
・日本の市場戦略
・ライセンス供与

それぞれ解説します。

地理的、文化的な理由

日本は島国であるため海との関わりが深い文化を持ち、日本人にとって海は親しみやすいものです。

さらに、日本には自然に逆らわず、すべてを自然の流れに任せるという考えがあるため、海をテーマにしたパークが日本の文化的特性とも一致しています。

日本の市場戦略

オリエンタルランド社は、日本ではディズニーブランドへの愛着と海に対する親しみが深いため、この組み合わせが日本で成功する可能性が高いと考えました。

また、日本の観光市場は非常に競争が激しく、独自性と新規性が求められるため、世界で唯一の”海”をテーマにしたディズニーパークの構想が実現したのです。

ライセンス供与

東京ディズニーシーは、ウォルト・ディズニー・カンパニーの直接的な運営下にない唯一のディズニーパークです。

しかし、ディズニーからのライセンス供与を受けているため、ディズニーの高い品質基準とクリエイティブな指導のもとで運営されています。

このライセンス契約は、ディズニーのブランドイメージを維持しつつ、独自テーマやアトラクションの開発が可能になり、世界で唯一の海をテーマにしたディズニーパークが誕生しました。。

以上の「地理的、文化的な理由」、「日本の市場戦略」、「ライセンス供与」の3つが、海をテーマにしたディズニーパークが世界で日本だけに存在するに至った理由になります。

2. 東京ディズニーシー独自のアトラクション

 東京ディズニーシーのユニークなアトラクション

東京ディズニーシーには、7つのテーマポートと呼ばれるエリアがあります。

各エリアには、そのテーマに合わせたアトラクションがあり、その中でも、東京ディズニーシー独自のアトラクションを紹介します。

メディテレーニアンハーバー

 – ソアリン: ファンタスティック・フライト
空中に浮かぶハンググライダーに乗って、世界各地の名所を飛び回るアトラクション。
映像や音響、風や香りなどでリアルな空の旅を再現します。

– ヴェネツィアン・ゴンドラ
イタリアのヴェネツィアを再現した運河を、ゴンドリエールが漕ぐゴンドラで巡るアトラクション。
陽気なゴンドリエたちが歌や話をしてくれます。

– フォートレス・エクスプロレーション
ルネサンス期の要塞を探検するアトラクション。天文台や錬金術室、航海室など、さまざまな仕掛けや展示があります。

アメリカンウォーターフロント

– タワー・オブ・テラー
ニューヨークの高級ホテルに隠された秘密を暴くアトラクション。
エレベーターに乗って上昇した後、突然落下するスリル満点の体験ができます。

– トイ・ストーリー・マニア
おもちゃの世界に入り込んだようなアトラクション。3Dメガネをかけて、様々なゲームに挑戦して、得点に応じてランクが決まります。

– ビッグシティ・ヴィークル
ニューヨークの街を走るレトロな車に乗って、ガイドの話を聞きながら散策するアトラクション。
車種やルートはランダムに変わります。

ポートディスカバリー

– アクアトピア
水上を自由に動く乗り物に乗って、未来の海洋研究所を探検するアトラクション。
コースは毎回変わり、水しぶきを浴びることもあります。

– ニモ&フレンズ・シーライダー
映画『ファインディング・ニモ』『ファインディング・ドリー』の世界に入り込むアトラクション。
潜水艇に乗って、ニモやドリーと一緒に海の冒険に出かけます。

ロストリバーデルタ

– インディ・ジョーンズ・アドベンチャー
クリスタルスカルの魔宮:映画『インディ・ジョーンズ』の主人公と一緒に、南米の古代遺跡を探検するアトラクション。
トロッコに乗って、危険や罠が待ち受ける迫力の旅をします。

– レイジングスピリッツ
中央アメリカのジャングルにある神秘の遺跡を暴走するトロッコに乗って、360度のループや高速旋回を繰り返すアトラクション。

アラビアンコースト

– ジャスミンのフライングカーペット
映画『アラジン』に登場する魔法のじゅうたんに乗って、空中を飛び回るアトラクション。
レバーを操作して、高さや角度を自由に変えることができます。

– シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ
船乗りシンドバッドと子トラのチャンドゥが繰り広げる冒険の物語を、船に乗って見て回るアトラクション。
ディズニー映画の作曲家アラン・メンケンが書き下ろした楽曲が流れます。

– マジックランプシアター
映画『アラジン』の魔人ジーニーが司会を務める、3D映像と実写の融合したショー型のアトラクション。
ジーニーの奇想天外なパフォーマンスに圧倒されます。

マーメイドラグーン

– アバブ・ザ・シー
映画『リトル・マーメイド』の世界を再現した、海底の王国を巡るアトラクション。
アリエルやその仲間たちが歌ったり踊ったりします。

– フランダーのフライングフィッシュコースター
映画『リトル・マーメイド』のアリエルの友達のフランダーが作った、小型のジェットコースター型のアトラクション。
飛び魚に乗って、海底の入り江を駆け抜けます。

– マーメイドラグーンシアター
映画『リトル・マーメイド』のアリエルが、水中の劇場で歌やダンスのショーを披露するアトラクション。
水中にいるような錯覚を感じます。

ミステリアスアイランド

– センター・オブ・ジ・アース
フランスの小説家ジュール・ヴェルヌの作品『地底旅行』をモチーフにした、地底の世界を探検するアトラクション。
地底車に乗って、美しい洞窟や奇妙な生き物たちを見て回りますが、最後には
恐ろしい火山の噴火に遭遇します。

– 20,000リーグス・アンダー・ザ・シー
フランスの小説家ジュール・ヴェルヌの作品『海底二万マイル』をモチーフにした、海底の世界を探検するアトラクション。
潜水艇に乗って、海底都市や海底火山、巨大なクラーケンなどを
見て回ります。

 以上のアトラクションは、東京ディズニーシー独自のアトラクションで、他にもさまざまななショーやレストラン、ショップなどがあります。

まとめ

まとめ

海をテーマにした東京ディズニーシーが日本だけに存在する理由について、解説しました。

理由として考えられるのは以下の3つです。

・地理的・文化的背景:日本は海との関わりが深い文化を持つ。
・日本の市場戦略:     新たなテーマパークには独自性と新規性が求められた。
・ライセンス供与:        ライセンス契約によって、独自テーマやアトラクションの開発が可能になった。

今回の記事によって、東京ディズニーシーに興味を持って頂けたら、幸いです。

以上です。